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2007年9月25日 (火)

戻らない夜

今、CDの出品があるかどうかをサーチしてみたら、ヤフオクで18,800(即決)になってて「ふぉぉぉぉぉ」と思わず唸ってしまいましたが。

「世界の縁」という作品。
最小単位という意味...だったかな、ウニタ・ミニマというバンドの唯一残された音源です。
私もこのアルバムが出る前後に1回か2回見に行っただけ。結婚前だったから、1990年頃のことかなあ。

ウニタ・ミニマのメンバーは、あの「リゲイン」のCM音楽を作った近藤達郎氏と、小泉今日子のバックバンドでドラムを叩いていたりもした女性ドラマー・れいち氏の二人。凛とした高音域を得意としたれいち氏のヴォーカル(ドラム叩きながら歌ってましたよ)に、やや鼻声気味の近藤氏の歌声が時折重なり、ぱっきりしたドラムと力強いシンセのハーモニーに導かれながら不可思議な明るい音の世界を展開していました。先に曲を作り、後付けで歌詞を考える作り方をしていたようで、完成しないうちに鼻歌状態でライブに乗せてしまった曲もたくさんありました。
ので、この人達ってば、ライブで演奏はしたもののちゃんとした音源に残っていない曲が物凄く多い(号泣)....私が一番好きだった曲は確か「昼」とかいうタイトルがついていたんじゃなかったかな。さんさんと明るくて、ボトムのしっかりした元気になれそうな曲だったけれども、何しろ盤面になって残っていないので歌詞もよくわからない始末。あーあ。

もう一度ナマで聴いておきたかった曲はもうひとつあります。
アルバムに入っていた「夜」。
自宅で何度も繰り返し聴いていた、時々は一緒に歌っていた大好きな曲です。


空の上には光り輝く星たち
森の中には翼休める鳥たち
何もかもが照らされたこの夜に
あなたに聴いてほしい歌があるの

空の上には光り輝く星たち
森の中には翼休める鳥たち
何もかもが許されたこの夜に
あなたに伝えたい言葉があるの

問いかければたくさんの答え聞こえる
振り返ればたくさんの顔が微笑む
何もかもがやすらかなこの夜に
あなたに受け取ってほしいものがあるの


あたまのなかで歌いながら歌詞をタイプしました。...
不思議な熱を帯びた、ライブ後の冬の夜空はもう戻ってきません。
でも、ギリギリだったけど、この人たちの音楽に出会えてよかった。今でもそう思う。

えーと、ウニタのことを思い出したのは今夜つけた香水のせいかも。
ロリスアザロ:オーベル。
緑でいっぱいの庭の中に段々と花が咲いていくような感じのする香りで、これを音に例えたら何だろうって思っていたらウニタ・ミニマの「夜」に行き当たったのね。水気を含んでいるのにどこかパウダリーな感じとか、まっすぐなんだけどどこか紗がかかったような雰囲気が似てるかもしれない。
もともと、オーベルはどっちかと言うと聴覚より視覚で例える方が判りやすそうな感じです。ものすごく光がいっぱい詰まっている感じがする音っていうところから連想しました。


追記:
これ(「夜」)は1コーラス分、アカペラで歌われてます。....
絶対初音ミクの声に合うと思う。
かなりマジで歌わせたいです。

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