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2007年10月19日 (金)

暗闇に膝を抱いて

普段は恥ずかしくて人が居るところで聴けないけど、こっそり一人で聴いてはめそめそする音楽、て、ありますよね。
私の場合70年代モノだと早川義夫とかで、80年代の人だと断固原マスミ。
まぁ原さんのCD収録の楽曲はどっちかと言うと「その時代寄りのアレンジ」をされた音なんでそれほどでもないんですが、ライブに何回か行った時に録音した手持ちの音源が涙腺だだもれでたまらん。中でも一度だけストリングス・アレンジで聴いた「夢ならば簡単(この時のバックはカトゥラ・トゥラーナの残党を中心にしたユニットだった)」は骨髄までしみるほど切ないのよ。歌詞も歌詞だし(書いていいのかちょっと迷うところですが、さわりだけ)

君に逢いたい
でももうこの星に
住んでいない人よ
手を伸しても
手をのばしても
ただ空気を抱くだけ
忘れられないよ

君に逢いたい

最初にこの曲を聴いたのは高円寺の小さなライブハウスで(その時はギターの弾き語り)、同僚と一緒だったもんでなんか身の置き場がなくって聴きながら焦りました。

曲のおしまいの方で、暗闇に膝を抱いて夢の中で待っている「君」を、「僕」は手を引いて夢の外へ一緒に逃げ出してしまう。夢ならば簡単って言いながら。
.......暗闇で膝を抱いて恋人を待ってる人ならもうひとり知ってる。
前ここで書いた「加速度のエチュード(After Dinner)」の主人公。

あの眠ってばかりいた人が、そんな風に夢の中に迎えにきてもらえたらいいのに。
たまにそんなことを考えたりもします。


追記:
こっちに入ってるフォルクローレ風アレンジはあんまり個人的には面白くないかなと思うんですが(他の曲にも似たようなことが言えるな。「花のひかり」なんかはほんとはもっとかわいいし)、「夢ならば簡単」はここに収録されてます。

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