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2007年10月 5日 (金)

実生活は強烈

一昨日延々と調べてた、オオスズメバチさんの話です。

ご存知の通り肉食性なんですが、オオスズメバチの好物って実はそんなに幅が広くない。
コガネムシ等の身体が硬い甲虫類(ミンチにするのに鋭い顎が大活躍)と、スズメガ系を中心とするイモムシ〜全身筋肉ですから食べごたえがあるんでしょう〜を主に補食してますが、正確に言うと食べてるのは幼虫だけ。オトナの蜂は肉は運ぶけど自分では食べてないらしい。
幼虫、特に5齢幼虫が口から分泌する液(この栄養価の高さに目を付けて開発されたドリンク剤が「VAAM」です)を、幼虫にゴハンをあげるのと交換で貰ってる、のが成虫の主食です。つまり、ひらたく言うとですね:
妹のよだれすすって生きてるワケですよ。
そう思うとあの顔も滑稽に見えてきますねえ(上の娘に教えてあげたら大爆笑でした)。

秋になるとコガネムシもイモムシも段々とれなくなってくるので>妹を養えない>ごはんはおあずけ>気が立つ、という図式になっている模様。で、身近なところで「イモムシをいっぱいキープしている場所」=他の種類の蜂の巣を襲撃しに行く、と。
キイロスズメバチはコロニーがでかいのでハイリスク・ハイリターンな獲物。
ニホンミツバチは、様子伺いを見つかったら蒸し殺しにされます(蜂球ってヤツですね。スズメバチの方が致死温度が低い)。集団で襲いに行った場合、スズメバチ側が優勢になるとミツバチは巣を放棄してオトナだけで逃走します(かしこい)。
ところが、セイヨウミツバチは戦い方を知らないのでスズメバチのいいカモ。飼い主が守ってやらないとあっという間に全滅です。やたらと巣別れをして、ちょっと目を離すと野良ミツバチになっちゃう割にセイヨウミツバチが野生で増えてないのは、端からスズメバチにつぶされてるから、らしいですよ。
ちなみに:それもままならなくなった場合、スズメバチは自分ちの幼虫をつぶしにかかるそうです。女王蜂候補などの優先度の高い子のエサにするんですね。こわいよー。

ところで、スズメバチ対策として、黒い服と香水は御法度らしいです。
どうしよう。
ここんところ道楽であれこれつけて遊んでるし、普段から黒服だし。ええええーとか思ってます。フードつきの白いパーカでも買った方がいいですかねえ。ふう(考え過ぎ?)。

追記:
そんな凶暴なオオスズメバチが一も二もなく逃げ出してしまう敵が、「ハチクマ」という猛禽。ハチクマは巣を襲ってナカミを食べるんですが、こいつに襲われると無抵抗で巣を放棄してしまうんだそうです。相手が熊でも人間でも負けずに歯向かってくるのに、鳥はみっちり羽根に覆われてるから手も足も出ないんですかねえ。

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