義理
バレンタインデーが近づくと思い出す人がいます。
Hくん、という、小学校高学年の頃に好きだった男の子。同じ塾に通っていたけれどもいつも彼の方が頭がいいクラスに行ってしまい、遂に学校でも塾でも同じクラスになることはなかった。えーっと、ルックスは、堂本光一から間延びした感じを引いてきりっとさせた感じ。美少年でした(すいませんすいません昔から面食いで)。
1浪してK大に行き、某外資系IT企業に勤めていると聞いています。
中学に入ってから大学2年の春までくらいかな、断続的にですが、何度かバレンタインデーにHくんのところにチョコレートを持って行きました。そのままおうちに上がらせていただいて一緒にお茶を飲んだこともあります。まぁ当時の私は猫かぶりがたいへん上手だったので(笑)彼のお母さんには気に入られていたみたいですねえ。今でもウチの母に会うと「みかげちゃんは惜しいことをしたわ」と言ってるそうですから。
でもね。
実は、お茶とお菓子をいただいて話をしながら思ったことがあるのよ。
あかん。
この人はかっこよすぎる。
どうしても構えてしまって素のままの自分を出せない。これは恋じゃなくて自主的な見合いだ。それも平行線状態の。
こういう一緒に居て落ち着かない人に自分の全てを委ねるという真似は私にはきっと出来ない。
ということを考えたからではありませんが、大学受験で通うようになった研究所でさくっと浪人生の彼氏をゲットしてしまいました。でね、あれは確か期末試験の時だったかなあ、学校が終わった後に待ち合わせてちょっと彼に会って、最寄り駅のバス停まで送ってもらったことがあって。
彼と一緒に並んでバスを待ってたら後ろからHくんがやってきた。
...........(内心凍り付く私)。
結局、お互い知らんぷりしちゃったんですよ。バスに乗って別れるときに彼とちゅーしてたのも多分見られたと思うんだけど。
Hくんには「女ってわからん」て思われたに違いない。
だってそのあと、確か2回くらい、バレンタインデーにチョコ持ってってますからね、Hくんのところに。ナニやってるんでしょう私は(タメイキ)
でまあ私が最終的に選んだのはHくんでも浪人生の彼氏でもない人でした。
「惜しいことをしたわ」というのは多分実家の母も同じみたいです。件の彼氏との交際はかなりキツく反対されたのですが(でとうとう音を上げた)、その理由の何分の一かくらいはあたまの端にHくんのことがあったからではないかなという気が、今となってはします。幼なじみと結婚っていうのは私の中ではあり得ないんですけどねえ(ちなみに実家の両親はそういう間柄でした。親同士が元から知り合いだと嫁姑問題とかもあんまりなくて楽よ〜、おすすめよ〜、とか思ってたのかなあ、母は)。
中学に行く前は本気で好きだったんだけど、いつの間にかHくんへの気持ちは年中行事になっちゃったのかもしれない。
自分でも未だによくわからないです。...
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