昨日みなとみらいに自転車で向かう途中、いまどき流行りのタイプの結婚式場(小綺麗なチャペルと披露宴用のゲストハウスみたいなのが一緒になってるところ)の横を通ったんですよ。
ちょうどそういうタイミングだったみたいで、鐘がりんごーんと鳴り、生オケでぱぱぱぱーん、とあの結婚行進曲ですか、よくきくあの曲が。
うっわー。
何度聴いてもこの曲(ともう1つの結婚絡みの曲)は背中カユくなっちゃってダメだわ。
結婚式の独特な雰囲気が大嫌いでした。
あのうんざりする曲をバックに立つと思っただけで虫酸が走るという妙な奴でしたから、自分の式もホントーは挙げたくなかったんですよね。
ただまあダンナも割とそういう大仰なことは苦手な人で、結婚式は自分でそれっぽい別の曲をチョイス、全部持ち込み曲で押し切るという方法で難問を一つ解決してくれまして。他にも会場の花は私の母校がやってるフローリストを引っ張り込み、蘭の花を徹底的に駆逐(周囲の猛反対を押し切って開きやすいチューリップを代わりに突っ込みました)したり、招待状を自分たちで考えて知人の印刷屋に頼むとか、レディメイドな部分をできるだけ減らしたことを覚えています。ああ、引き出物も菓子屋を説得してまだその頃はそういう席用にはメジャーじゃなかった種類のを使ったんだっけ。
だってそうでもしないとやりたいようにやられて後悔だけが残りそうだったんだもん。
表向きは私の両親も納得する場所を式場に選んだんですけどね。
というのに。
当日、披露宴中、「新郎・新婦のお二方にも是非召し上がっていただきたいです」て言ってたので安心してオードブルつまんでたら、最後の1枚のスモークサーモンを口に入れた瞬間にぱかっとスポットライトが。
「それでは新婦はこれよりお色直しで(ちなみに司会は舞台俳優やってる従弟)」
人生でいちばんはずかしかった瞬間でした。
穴があったら入りたくても、パニエがつっかえて入らないのよ。靴のヒールは12cmもあったし。
追記:
しぶしぶ(とは見えなかったとは思うけど)式は挙げたワケですが、ふたりで共謀して結納というか婚約式はすっとばしました。両方の両親と一緒に食事、という時にあっさり婚約指輪をもらってしまって「もういいわよね」状態に。
あとで母に叱られましたが後悔はしてません。てか、ざまーみろ&私と同じボイントで背中がカユくなる人でよかったと思いました。慣例に則りたがる人だったら悲惨だわ。色々なしきたりが嫌で破談、とかやりかねなかったかもだもん、昔のデストロイな私は。
追記その2:
結婚そのものもどうだかねと思ってた節があったかも。
じゃなんで、と聞かれたら「一緒に寝て起きて同じものを食べて、一緒に喜んだり悲しんだりしたかった」。一緒にならないとそういう当たり前のことが当たり前にならないから。挙式当日の私は終始にこにこしてたらしいですが、それは「苦節10年(その3/4くらいの年数はずっと交際を反対されてました)、遂に押し切ったわ」て勝利の微笑みでもあったのかもしれない。
まぁ親の方はすごーくいい見合い話(父方の祖父母の知人の息子さん...)を写真すら見ずに振り切ったところで諦めがついたらしいです(苦笑)