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2008年5月29日 (木)

なくなってしまう前に

最後の会社に転職したすぐ後だから、もう...16年前になるのか。
仕事の打ち合わせで、青砥に行きました。
目的地に行くまでの道沿いに公団の団地があったんですよ。もうとても古くて、建て直しの話が出てて...でも反対派の住民があっちこっちに張り紙をしてて。
新築当時から居る人たちだとしたらけっこうな年、立て替えるまでの間に一時的に越すにしても色々と問題が多いだろうしな、難しいなあと思いながら見ていました。
結局5年後くらいにはすっかり建て変わったんじゃなかったかな、そこは。5階建てだったのが6階建てになって、1階の家は庭がつく形になって、元から居た人がちゃんと戻れたかは心配だけど綺麗になったのはよかったなあと思ったものです。

ま、そこは駅から徒歩圏だから、それでも比較的スムーズに進んだ方じゃないですかね。

古い集合住宅の建て直しの話を聞く度、昔住んでいた団地のことを思い出します。
6歳まで住んでいたところは辛うじて歩いて最寄り駅に行けるところだったように記憶していますが、就職したすこし後まで居た2番目の団地は最寄り駅までは徒歩25分。バスか自家用車が使えないと干上がる場所でした。
築....30年以上経ってますよね。
どうするんだろう。このあと。

なんか、いつか団地がなくなって、跡地が工場にでもなってしまいそうな気がしてます。
漠然とですけど。
だって、あんなに駅から離れている場所を建て直しても、わざわざ新しい団地に住みに来る人、どれだけ居るか。計画が頓挫する確率、高いと思う。だったら一部でも切り崩して企業に売って、工場と社宅にすれば残りの部分の建て直し代の足しになるんじゃ...って。
寂しいな。
でも離れてしまった私にはもうどうすることもできないよね。

小さかった頃、裸足になって走った自分の家の前の芝生は、Google mapを見たらその大半が駐車場になってしまってました。
全部が本当に消えてしまう前に。
一度行っておかないと、て、ずっと思っているんですけどね。
一軒家がごちゃごちゃ密集した住宅地で育ったダンナにも、色々な形のマンションと一軒家が混在する中で育っている子供たちにも、同じような建物がどこまでも続いている場所で暮らすというのはあまり想像つかないと思う。
でも私はそんな中で大きくなって来たんだよ。
規格に納まらない不格好な魂を抱えたままで。

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