「花神」かな...
主役よりも浅岡ルリ子が演じたおイネさん(シーボルトの娘)の生き様がなんとも切なくてなあ。
婦人科医の修行中に師匠(<こいつはイネさんの親父の弟子の一人で婦人科医。女癖悪し)にレイプされて産んだ娘を郷里の母に預け、仕事で来た宇和島。そこでほんの少しの間(半年だったかな)だけ、ドラマの主役である村田蔵六=大村益次郎(中村梅之助)と同居するのよね。
ひとつ屋根の下に男女2人暮らし=何もない方がおかしいんだけど(そんでドラマでは当然ナニかあったことになってましたが)当然あの時代だから2人とも黙して語らず....ただ、ハナシのおしまいの方で、再会した彼に「私は、自分の故郷は宇和島だと言ってます」て告白するのよ。
おとーさんのコネがどんなに効いたとしてもしょせん遊女が産んだ娘、男の人の間で肩肘張って、振り回されて、押しつぶされそうになりながら必死に生きて来た人のたったひとつの拠り所だったんだろうなあ...と。親も見てる横なので涼しい顔してテレビ見てましたが、ひとりで見てたら泣いたかも。
あとで来た蔵六の奥さん(加賀まりこ)の「私が知らないあの人をあなたは知っているけれども、あなたが知らないあの人を私は知っている。私らは、きっと違う人を好いていたのだろう」て言葉もまたとても切ない。
いろんな人がごんごん出過ぎてストーリーを追いきれなかったよなあ。この記事書くのにWikiを調べて、初めて森次晃嗣が出てたのを知りました。うおー、ごめんなさーい、当時は桂小五郎(米倉斉加年<ビンゴで好きなタイプだったもんでつい)に気を取られてて全然気付かんかったです。
また見たいっす。
しかし主人公がぜんぜんイケメンじゃない大河ドラマってどうよ(笑)
「花神」の前の「風と雲と虹と」は加藤剛、あとの「黄金の日日」は市川染五郎(現・松本幸四郎)というかっこいい主役を冠したドラマに挟まれた地味な1年....サイドストーリーの高杉晋作(中村雅俊)の方がぜんっぜん男前だったもん(笑)
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追記:
ドラマとは関係なくなるけど(別の小説で読んだ)、イネさんの初孫も娘と同じ境遇の子供なんですよね。娘の最初の夫が若死にした後、所用で遠出した時に同行してくれた人が送り狼で...その1回が当たっちゃったという(タメイキ)。2番目の娘婿は一度再婚の縁談を断わった相手なんだけど、子供が産まれた後でイネさんちに来て事の次第を知るものの「それでも自分の気持ちは変わらないから」と言って子連れ祝言を挙げたそうです。懐の深い人だ。
しかしまぁなんで昔のヤロウドモはそーやって自活しようとする婦女子を蹂躙するかなあ。ぷんぷん。
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