まるでダシガラのようだ
そりゃそうだよ。
30年以上経ってるんだよ、と自分に言ってみる。
でもなんか納得出来ない。
ファンブックとしてはとてもよくできてる方だとは思うんだけど。楽曲解説とかは勿論、時代背景や影響を与えたあれこれに至るまでちゃんと網羅されてて。..
存在したほんのおしまい2.3年だったけど、本当に大好きだったのよ、レッド・ツェッペリン。彼らをなくしたのは、私にとっては憧れの先輩に告白・やっと付き合うことになったところでその先輩が事故死....てくらいの衝撃。ボンゾの死亡記事見ながらおんおん泣いたもん。
原稿を寄せている人達にとっても、彼らと生きた最長10数年は永遠にも勝る光を放つ愛おしい時間なのもすごくよく判る。自分も別のところで同じような経験をしたし.....で、そこにハマっちゃうと「え、アレって、そんなに前のことだったっけ?昨日のような気もするんだけど」になるのよ。良くも悪くも。
でも、解散して20何年かが経ってしまったバンド本体からは、もう大したものはこれ以上は出て来ない。そこから某かを紡ぎ出そうとしても、結局はお互いの知識と愛情それぞれの持ち分に欠けていたところの補完作業になっていく。
それは仕方ないさ。
でもまるで、いーいダシがたんまり取れた豚骨を、まだもちょっとイケるかもって言ってぼきぼき切って骨髄までむき出しにして、もう1回鍋に突っ込もうとしているように見えるのよ。
んー、そこから取れるダシもそれはそれで味があるだろうけど、前に取れたのとはちょっと違うかもよ?
......この本はそんな感じ。
そう言えば中学生の頃にビートルズのファンを見てて、同じような気持ちになったことがあるな。
遠くなってゆく歴史的なバンドについて語ろうとすると、結局そんなノリになるのかなあ。
そういう思いを抱いて生きて行くのもアリだとは思ってる。...ただ、戻らない時間を思うと少し悲しくなったりはするかな。
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