いちめんのなのはな。
いや、絶対、この「風景」と「雲」はやると思ってたけどさ>「にほんごであそぼ」
でも実際に「風景」が放映されてみるとなんか感無量。
楽曲的には若干つっこみどころもあるかな、なんですが、元の詩がアレですから難しいのは判る。
近代詩の先駆けとして今は評価されてますが、この「いちめんのなのはな」がずらっと並んだ詩「風景」が収められた山村暮鳥の詩集「聖三稜玻璃」はリアルタイムではあまり評価されなかった。
前進的すぎたのよね。
本人も超落胆して作風を変えてしまったので、こういうタイプの作品はこの時期のしか、ほぼ、ない。今読むと物凄く面白いんですけども。
...すっぱり芸風を変えたと言っても、やっぱり未練はどこかに残ってたんじゃないかと勝手に推察してます。
暮鳥の一番有名な詩「雲」に出て来る「磐城平」ていうのは、「聖三稜玻璃」を書いていた頃に住んでいた土地。そこに向かって行くのかと、肺病でぼろぼろになった身で雲に呼びかけているということは.....。
結核で死にかけている暮鳥と、あばら家に住んでいたと言う晩年の清少納言。
「にほんごであそぼ」をいちばん見せたいのはこのふたりです。
百年、千年の時を越えて、紡ぎ出した言葉が愛されていることを教えてあげたいのよ。
追記:
暮鳥以外では「こころよ では いっておいで」てヤツが最近は面白かった。
キヨシローみたいなロケンロールになるとは、八木重吉(作者)も想像だにしなかったに相違ない。
もひとつ追記:
実際の作品を読まないことには何が何やらですね。
たたんで収録しておきますので、気になる方はどうぞ。
風景 純銀もざいく
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ひばりのおしゃべり
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
やめるはひるのつき
いちめんのなのはな。
雲
おうい雲よ
ゆうゆうと
馬鹿にのんきさうぢやないか
どこまでゆくんだずつと磐城平の方までゆくんか
おまけ:八木重吉
こころ
こころよ
では いっておいで
しかし
また もどっておいでね
やっぱり
ここがいいのだに
こころよ
では いっておいで
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