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2010年3月16日 (火)

律儀の味方に学ぶもの多し

まず、小説から。

主人公のミツコさんは地方出のお嬢様女子大生(地味な秀才なのだが、とにかく都会に出たくて本命校の他に受験した滑り止め大学が自分のキャラに全然合ってないとこだった)。ちょっとした特殊能力があります。
カッとなると(大抵は義憤に駆られると)、子供時代に手術した盲腸炎の傷跡がきりきりッと疼き、そうなると何故か特殊能力が使えるようになります。主にサイキック方面。
ネタバレになるので多くは書きませんが、それぞれの章ごとにモラルその他がなっちゃない周囲の人達を清々しいまでにがっちりとっちめてます。もう大笑いなのですけれども、我が身を顧みてどうよという気持ちにもなりますよ。
やっつけられてる人達がやらかしてるあれこれも勿論ですが、例えば「どかっとでっかく子供の写真だけが載った年賀状を身内以外に送りつけるってどうよ」とか、ささやかなセケンの「?」な事柄も出て来たりして、考えを巡らせるいい機会になったり。
ミツコさん、律儀なんですよ。
潔癖性だから、普段みんなでなぁなぁにしている色々なことがどうしても許せなくなる。んで、臨界点を超えると傷跡が疼いちゃうんですねえ。

とりあえず「オトナの入り口」あたりではミツコさんがお薦めですが、もっと懐の深い憤りボックスとしては唐沢俊一/村崎百郎の「社会派くんがゆく!」シリーズもグーです。
こちらは時事系の対談本。

何冊か出てます。どれが一番新しいのか判んなくなっちゃったよ(泣)とりあえず密林リストのトップにあったの貼っておきます。
お二方とも基本的にアウトローな方なので、所謂マスコミがあれこれ言ってるのの外側からの見方を伺えるのが物凄く面白いのですよ。..ああ、でも「律儀の味方」(正義の味方じゃありませんww)て点ではミツコさんと一緒かもしれない。

..ぱっと思い当たるのはこんなところでしょうか。

ブログ学園

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