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2011年6月18日 (土)

ラビリンスの住人

舞台裏(バックヤード)が好きです。
所謂ほんとの舞台裏から、ビルの非常階段とか屋上、地下室、..。
どこかカビくさい湿った空気や、表舞台優先・現場機能優先で見てくれに対してなりふり構ってない雰囲気に惹かれます。

25になるちょい前に某百貨店事務方を半年ばかりやりまして、その迷宮っぷりにしてやられました。建て増しを繰り返していた古い建物だったこともあり、表は綺麗にしてても舞台裏は文字通りカオスでしたから。
その頃はまだ自分の腕っぷしに未練がありましたんで結局その職場は長続きはしなかったんですが、その後舞い戻った技術職方面も結局裏方に近い世界だったなあ。名前が表に出ること、ほとんどなかったもん。

病気で倒れる前は宅急便の積み込み手伝いもやりました(これも半年くらい)。
3年近くやってたデータ入力のパートは市場の仲買屋でしたからこれまた舞台裏が仕事場。
去年やった年賀状の仕分けは絵に書いたような裏方だったし。
普通の「お客さん」が入れないところをうろうろする仕事は、胸の奥のどこかわからないところがざわざわしてたまりません。
建物の新旧関係なしに、そこが広くて入り組んでいればいるほど余計にテンションがあがります。

というワケで。
駅地下スーパーのバイトを始めてしまいました。
店よりも下の階層の倉庫から商品を運び出して陳列してます。
地下、4階まであるので、ナニかある時は3フロア分階段でダッシュです。若い先輩男子の1段抜かし階段駆け上がりの華麗かつ早いこと。うっとりです。自分の年を忘れ「あのスピードに追いつきたい」と一瞬本気で思ってしまいましたよ。
スーパーってのは店内もまぁカオスですから、よく年配のお客さんに商品の場所を聞かれます。案内しながら少しずつ場所を覚えていくのがまた愉しい。
仕事をしてる時だけは自分もラビリンスの住人。
わくわくします。

この駅地下、複数の地下商店街と駅近辺のビルが絡んでるので、一見さんはメイン道をはずれると確実に迷子になります。
私も実は慣れるまで10年かかったんですが、迷宮好きが嵩じてとうとう取り憑いてしまったという次第。
ひゃっほう。

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